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公共の場所での些細な気遣いについて

2015-06-22

こんにちは。
菱沼 一郎です。
梅雨に入って久しい大阪ですが、今年は雨が少ないような気がします。
夏の水不足が少し気になります。

さて、今日は仕事とは直接関係ありませんが、先日電車の中で感じた事について触れ
たいと思います。

と言っても、何も目新しい事でもなく、以前から感じていた事ですが、シンガポールに
移住後に今まで以上に感じている事です。

それは、公共の場所での些細な他人への気遣いについてです。

シンガポールでは電車の中に日本と同じように所謂シルバーシート(シンガポールでは
RESERVED SHEAT)が席の両端に配置されていますが、電車が混んでいる時にも
しばしば空席のままである事があります。
それは、そのシートを必要とする方が乗車された時にさっと座る事ができるようにと
いう配慮からだと思います。
勿論、毎日、常にこのような状態である事はありませんが、少なくとも日本と大きく
違う点は、RESEREVED SHEATと必要とされている方(一般的には高齢者かもしれません)
が、車内にいらしたら、自分から少し離れていても、さっと、気軽に声を掛けて、その方に
席を譲る光景が頻繁にある事です。

日本の場合だと、自分の目の前にいらっしゃれば、席を譲りますが、距離がある場合には、
なかなかそのような行動に移す方が少ないように感じます。僕も以前はそうでした。
また、それほど高齢ではない場合、席を譲る事がためらわれたりする心境も分かります。
シンガポールの場合は、あっさりしていて、所謂、中年の働きざかりのような方にも
席を譲っています。(僕もそろそろ席を譲られるかもしれませんね。。。)

他にも、例えば、ドアの開閉についても感じる事があります。
シンガポールでは、自分がドアを開けた場合、後ろに誰かいないか確認をして、誰かが
後ろに続いていれば、ドアを開けて待っているという習慣がありますが、残念ながら、
日本でそのような光景をあまり見る事はできません。

また、横断歩道での車の停止についても同様です。
これはシンガポールでもそれほど浸透していませんが、ドイツやイタリアなどに出張に
行った時に感じる事です。横断歩道の手前に歩行者がいれば、間違いなく車は停車します。
残念ながら、日本でもルール上はそうなっていますが、停車する車は意外と少ないように
感じます。

それでも、日本は一般的に礼儀正しい国と言われているんですね。
考えてみると、日本の礼儀の正しさは、昔は違っていたのかもしれませんが、利害関係
に大きく関係しているような気がします。
例えば、飲食店や小売店或いはホテルでの接客です。
時々、過度な接客やサービスを受けて、逆に、心地悪く感じる事があります。
義務感に押し出されたような、そんな感じだからでしょうか。
もしかするとマニュアル通りの接客なのかもしれませんが、販売者と顧客という利害
が一致している為に発生している接客であり、本来のホスピタリティーとは違うように
感じます。

損得ではなく、日頃、何気なく過ごす毎日が自分たちの些細な気遣いによって、少しでも
周囲を幸せにできる事ができれば、もっと笑顔が増えるのにと、考えた週末でした。

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