こんばんは、菱沼です。

日本はようやく分厚いコートから解放され、春の陽気漂う、心弾む季節に
なりましたね。

冬から春という季節の変化は、陰から陽、蓄積から発展、束縛から解放に
向けて一年を通じて最も大きく物事が動きだす季節なのかもしれません。
僕自身、いろんな意味で覚悟を持ってこの春に臨みたいと考えています。

さて、今日は５年間コーディネーターとしてお世話になっている
海外展開支援プロジェクト（OBDI）について書きたいと思います。

海外展開支援プロジェクト（OBDI）とは、公式ホームページより
＊海外展開支援プロジェクト（OBDI)は、大阪市が「中小企業海外販路開拓総合支援事業」
として、（公財）大阪市都市型産業振興センターへ委託し実施しているプロジェクトです。
＊OBDIは、Overseas Business Development Initiative の略です。

この事業は、支援依頼のあった海外展開（販売や進出など）を検討している
中小企業にコーディネーターを派遣して、各企業ごとに支援プログラムを作成し、
海外展開をサポートするものです。

今回４社の企業様から相談を受け、３月１３日から１６日までシンガポール
EXPOにて開催されたIFFS（International Furniture Fair Singapore）に
合同で出展する事となり、僕ともう一人別のコーディネーターと二人三脚で
サポートをさせて頂きました。

この事業の特長のひとつは、コーディネーターがその企業様の立場になって
支援計画を作成し、商談会や展示会をサポートすることです。

他の多くの事例は、企業マッチングや展示会出展など時間や場所の提供
であるのに対し、この事業では実際の商談や交渉に備え、その企業様に
適したアドバイスを数ヶ月に渡り行う仕組みである事です。

今回のIFFS参加企業の経営者の方からも、これまで何度か、このような機会
を得て海外展示会などに参加をしてきたが、OBDIの支援ほど、親身に、着実に
サポートをしてくれた事業はなかったと、お褒めの言葉を頂きました。
勿論、この言葉は僕自身にという訳ではありません。
この事業そのものに対して頂いたものです。

この５年間で建材、食品或いは雑貨商品などを取り扱う多くの企業様を
シンガポールを中心に支援をさせて頂き、皆様が少なからず実績を作り、
海外展開を進められている事を嬉しく思っています。

ただ、このような支援を通じて感じる事は、現在のようにITが発達し、情報も多く、
交通も便利になった今でも多くの日本の中小企業にとって、海外取引は
まだハードルの高いものであるという事です。
（しかし、決して、乗り越えられないハードルではありません。）
その為にも、自分たちの会社がどうあるべきか、これからも日々、悩み、考え、
進みたいと考えています。

また、財団関係者の方々にもこのような機会を頂いた事に心より感謝をしています。
新年度以降、このような事業がなんらかの形で継続されるのであれば、
僕ができる社会貢献のひとつとして、是非、お手伝いしたいと考えています。
また、会社の方でも、海外取引について皆様が気軽に相談できるような場を速やかに
作っていきたいと考えています。