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商社の仕事が楽しい理由

2017-02-27

おはようございます。

今日は大阪です。

先週は仕事で沼津、名古屋に出張しておりました。
新幹線で久し振りに「ひかり」「こだま」に乗ってきました。
各停の「こだま」は学生時代以来でしたので、何か感慨深い
ものがありました。
特に沼津には行ったことがなかったので、街並みを眺めたり
その土地の空気を肌で感じる事ができるのも出張の一つの
楽しみだと思います。

最近、何故か仕事が楽しいなと感じる事があり何故そのように
仕事が楽しのか?少し考えてみました。

世界中に友人ができる

最近は毎週のように新たな出会いがあり、新しい仕事の話をさせて頂いて
います。出会いとは、単なる名刺交換や挨拶程度の事ではなく仕事をする
上での商談です。商談を通じて様々な方々との出会いがあります。
私達の場合は、特に日本国内だけではなく国境を越えて様々な国の方々と
の出会いがあります。
例えば、ある企業から木製品の商品開発のお話を頂いた場合、私達は、
その製品にふさわしい国、工場を探し出し、事前調査の下に実際に工場を
訪問し、経営者とお会いし話を聞いたり、生産や品質管理の状況を確認
してきます。その上で、試作品を作りお客様に提案を行います。
もっと言えばお客様の企業にとってどのような商材を開発すれば事業が
拡大する可能性があるのかをご提案し、お客様と共に商品開発を
行なっています。
或いは、海外への販売(輸出)であれば、市場調査や販路開拓、潜在的な
顧客となる企業を訪問し、商談を行います。
それらの商談を通じて、新たなビジネスが生まれ、日本国内だけではなく
世界各国の企業とビジネスパートナーになっていきます。
またビジネスの期間に比例してビジネスの枠を超え、信頼できる友人関係に
なっていくと感じています。

様々な業界の仕事ができる

大手総合商社でない限り、一般的に商社は専門商社と言われるある業界に
特化したビジネスをしています。
例えば食品商社、建材商社、化学薬品商社等です。
私達の会社は零細企業ながら、様々な業界のお仕事をさせて頂いています。
現在では、日用雑貨、インテリア製品、樹脂製品の輸入や建材、食品等の
輸出を行なっておりますが、全てのビジネスにストーリーがあります。
ビジネスの効率を考えると何かの分野に特化して行う方が良いのだと
考えますが、私達の場合はお客様となる企業の要望や課題に応じてできる
限り柔軟に対応をしていきたいと考えている為に現在のように様々な業界の
のビジネスをしております。
業界やモノではなく、その企業、もしくは経営者、担当される方々と
どれだけ思いが繋がっているか、そんな事に重点を於いて仕事をしています。
最初は小さな種であっても、それを大きく育て、関係する全ての方々に
とって喜びのあるビジネス構築していきたいと考えています。
ホームページにも、私のメッセージとして記載していますので是非、
ご覧になってください。
菱沼貿易ホームページ(社長メッセージ)

様々なビジネスモデルを構築できる


実は、商社がどのような事をしているのかよく分からないと言うお話をよく
お聞きします。
単に取引の間に介在して中間マージンを取るようなイメージをお持ちの
方も多いのではないでしょうか?また、よく耳にする会話では、商社を保険
替わりに使っているとか営業は商社にさせているとか商社マンの私としては
聞き苦しいところもあるのですが、結果的にはそうなんだと思っています。
国際業務が分からない、その国の法律や商習慣が分からない、英語での
コミュニケーションができない、英語で交渉となれば更にハードルは高く
なるでしょう。その結果、そう言う表現になってしまうのだと思います。
また、ある新任の方が順調に流れている取引をある時点で見た際に、何故、
商社を通じて購入(輸入)しているのか、或いは販売(輸出)しているのか
疑問に感じるかもしれません。それは、過去の経緯の知識がない為です。
輸出であれば、市場調査や販路開拓、そして、実際の取引に至るまでに
2〜3年の時間を要する場合もあります。輸入であっても、工場を探り当て
実際に赴き、試作を何度か繰り返しながら、実際の取引に至るまで相当の
時間を要するのですが、そういった経緯や背景を理解していない場合、
商社の価値を感じて頂けないかもしれません。
また、私達は単に商品の売買を行うだけではなく、例えば、世界で広く
販売していく為の仕組み作りや、場合によっては製造コストや輸送コストを
削減し(世界中で販売する為に)適切な場所(海外)に合弁で製造拠点を設け
企業と一体となってビジネスを展開する事等も可能です。

自分の役割を果たす

私が社会人になった頃、英語をほぼ全く話す事ができませんでした。
(今も大したレベルではありませんが。。。)
一年目からインドネシアのカリマンタン島への4ヶ月の長期出張を命ぜられ、
それこそ英語が通じるところではありませんし、ましてはインドネシア語が
話せる訳ではありませんので、それは、それは苦労しました。
しかし、何とかなるものです。
毎日辞書を片手に単語を覚え、使ってみて通じれば、その言葉を理解して
いる事になります。そうして、一つづつ語彙を増やし雪の玉を転がすように
会話の接点が大きくなってなっていくものです。
その後、入社3年目までは、大半の時間をインドネシアに滞在し、最初は
検品だけでしたが、その後、工場の開拓やお客様をアテンドできるように
なっていきました。
また、英語ができる前提ですので、他の国にも海外出張の命令が出ます。
しどろもどろになりながらでも、商談を成立させなければなりません。
さすがこれではまずいと思い、隠れて?マンツーマン英会話にも通って
いました。
私は多分人が好きなんだと思います。
そして、それが国境を越え、文化や宗教を越えて、世界中の人々と、
日本の方々を繋げる事ができる事にやりがいを感じているんだと思います。
ビジネスがあるからこそ、自分の意思とは反して想定していない国を訪問
する事も多いですし、ビジネスや取り扱う製品を通じて、新しい価値を
生み出し、これまで無縁だった人々が繋がり、共に喜びを共有する事が
できれば、私達が役割を果たせているのではないかと感じています。
私が会社を設立した時に考えた事があります。
社会にとって存在すべき価値がなければ、会社は淘汰されていくだろう。
会社設立までは、社会に存在していなかった訳ですから、無くても良い
訳です。従って、存在すべき価値がなくてはなりません。そんな事を
考えていると、自分が生きている価値、この世に生まれてきた意味を
考えるようになりました。
私は今の仕事を通じて、自分の人生の役割を果たしているのだと感じ
毎日を過ごしています。自分の役割を果たせる事が自分自身の喜びと
なり、また、それによって仕事を楽しく感じているのだと思います。
勿論、うまくいかない事の方が多い訳ですが、達成できた時に関係者で
喜びを分かち合える事が次のチャレンジへの原動力になっているのだと
感じています。

菱沼貿易株式会社
菱沼 一郎

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