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売りたいものと、買いたいものは違う
2015-09-14
こんにちは、菱沼です。
先週末、大阪に戻りました。
秋ですね。
窓を開けていると、秋風にそよぐ葉の音だったり、高い空に浮かぶうろこ雲を
見ているとやっぱり四季があるっていいなと感じます。
先月から日本(大阪)とシンガポールを10日毎に移動しておりましたが、
明日から約一ヶ月程度、大阪を中心に日本国内及び東アジアエリアにて、
活動予定です。
さて、日本の製品を海外で販売しようと場合、多くの日本人が間違った理解を
されている事に気がつきます。
それは、以下のような点です。
MADE IN JAPANだから
性能が良いから
高品質、高機能だから
安心、安全だから
だから、私達の製品は良いですよ。
だから、私達の製品を買って下さい。
既に海外で仕事をされている方にとっては、非常に当然の事なのですが、
まだ、それほど商談を行っていない方々は、そのような認識をお持ちの
方が多いように思います。
特に、日本では創業以来歴史があって、また、日本市場では非常に良く
売れている製品をお持ちの企業の場合、特にその傾向が強いように感じます。
しかし、お客様(海外)の欲しいものと、私達(日本人)が売りたいものは、
なかなか、同じではありません。
商談をしていて、海外のお客様から、日本市場との違い、例えば、生活習慣、
気候、景気の変動、為替レート、宗教など、様々な観点から、仕様の変更、
改良の依頼を受けても聞く耳を持たない経営者の方も中にはいらっしゃいます。
恐らく、日本での実績がその企業にとっての自信であり、またプライドなの
かもしれません。
勿論、譲ってはいけないプライドは必要だと思います。
ただ、やはり、現地の事情にあった商品開発はとても重要です。
現地のお客様の声に耳を傾ける謙虚さと、柔軟な発想、速やかな改良が求められます。
逆に言えばそのような姿勢で臨んでいらっしゃる企業は海外でも実績をあげています。
僕達の仕事は、ある時点を切り取ってみると、海外取引の仲介のように見える
かもしれませんが、それは、あくまでのその時点での結果であり、時系列で
見てみると、実際の業務はマーケティングであったり、コンサルティング
であったり、販路開拓、営業、様々なリスクマネージメントでもあります。
このような情報を日本の企業に提供していく事も僕達の重要な仕事のひとつだと
考えています。
真剣に海外取引を考えていらっしゃる企業は、僕達も全力でサポートしていきます!
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