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バンコク出張

2016-10-24

おはようございます。

菱沼です。

先週はバンコク出張でした。

ご存知の方も多いと思いますが、10月13日にタイのプミポン国王が崩御されました。
タイの国民の間では深い悲しみと喪失感に包まれている様子を感じる一方、皆さんの
生活は穏やかで日常と変わることなく平常通りでした。

数年前からプミポン国王の容態悪化については、タイの友人などから話を聞いていたので、
近い将来迎えるべき日ではあったと思います。また、その日がくれば、もしかすると、
何かが発生する可能性をはらんでいると考えていましたが、街は平常と保ち、国民は
この日に備えていたかのように、いつもと同じ日常を過ごしています。

今回の出張に際して、様々なイベントが中止または延期になるとの情報があった為に、
現地のパートナーには事前に確認をお願いしたり、訪問先の企業にも様子を聞いたり
していました。

タイ政府は、30日間の娯楽自粛と同時に停滞無き経済活動の継続をと、国民に
訴えていましたので、中止または延期になったイベントの多くは娯楽性の高いもので、
今回訪問を予定していた展示会に関しては、予定通り開催され、企業との打ち合わせも
無事に終える事ができました。

喪に服すために公務員は一年間黒い服を着用しており、一般の国民もそれにならい黒い
服装をしていると言う情報を得ていた為に私もあるだけの黒いシャツをスーツケースに
詰め込み出掛けました。実際にチャンギ空港の出国ゲートに行ってみると多くの方々は
黒い服を着用しており、シンガポールにいながら、タイ国民の悲しみを感じました。

実際にバンコクに着いてみると、オフィスビルの入口、ショッピングモール、或いは
オフィスの入口にも、プミポン国王の遺影と花束が飾られ、また、服装も上下共に
黒い服装の方が多く、日本では考えられないような光景を目にしました。

(訪問した企業の玄関)

(移動中のモノレールの車内)

昨日の報道では15万人以上の人々が王宮に集まり、プミポン国王が好きだった歌も
合唱したとの事でした。プミポン国王はその人柄から多くのタイ人から尊敬され、
愛されてきただけに、国民の喪失感は想像できませんが、これだけ多くの国民が
心をひとつにできるという国は世界でも稀ではないでしょうか?

(昨晩の王宮の様子)

私も貿易会社という仕事柄、多くの国を訪問致しますが、タイはその中でもとても好きな
国のひとつです。恐らくそれはタイの人々の笑顔に大きく影響を受けていると思います。
今後、王位継承に関して非常に繊細な問題があり、予断を許さない状況が続くと思いますが、
タイ国民の団結力があれば、正しく新しい時代に向かって進んでいくものと信じています。

菱沼 一郎

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