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ライバルは誰だ?

2017-06-24

皆様、週末は如何お過ごしですか?

私は今週約5年ぶりに中国の広東省に出張に行って来ました。
初日は香港空港から東莞の虎門までフェリーに乗り、
そこから会社のある中山まで車で移動です。
(本来、中山までフェリーで行きたかったのですが、フェリーの
時間が合わず、苦肉の策でした。)

90分程で東莞・虎門まで行けます。

今回は新規のビジネスでお客様を2日間アテンドさせて頂きました。

商材は前職時代にも取り扱いがあったオフィス家具ですが、当時とは
時代も大きく変化しており、勿論、お客様も狙っている市場も違います。
今回は、その新しい商材の開発を行う為の出張でした。

お話を頂いてから既に3ヶ月程時間が経過しておりましたが様々な企業の
情報を収集し、商品のスペックや価格などを事前に打ち合わせを行い、
試作品ができた段階で漸く今回の出張となりました。

新規のお客様、新規の商材、新規の会社訪問となると、実際に訪問し、
相手の経営者と話をしたり、試作品を見てみるまでは、本当にドキドキです。
行ってみたけれど、ものにならなかった。。。では、済まされない訳です。

しかし、実際に試作品を見て、今回は本当に感動しました!
お客様も工場の品質に対する姿勢が素晴らしいと大変評価を頂く結果
となりました。

何故なら、
完成品である試作品を実際に工具を使用して、一旦バラバラに解体し、
全てのパーツの検証を行った結果、外からは絶対に見えない細部に至る
箇所まで安全性が考慮されており工場の経営者の考えがよく理解たからです。
勿論、100%完璧とは言えないまでも、改善要求についても全て受け入れ
短期で改善した試作品の準備まで今回の商談までこぎつける事ができたからです。

今回、訪問した会社は、台湾資本の中国工場でした。
従って社長以下、会社の幹部は台湾人です。
しかし、日本で販売する際にはMade in Chinaと表記されます。
多くのMade in Chinaの製品が日本にも溢れかえっていますが、中国人経営の
工場もあれば、日本人が経営しているも多くあります。
従って、Made in Chinaと言っても様々な背景があるのです。


今回、更に感心した事があります。
同社は欧米とも大きな取引がある会社ですので、当然かもしれませんが、
各国の品質に対する要望を上回る品質基準を自社で設定しており、
外部の第三者機関での検査は当然の事ながら自社でも更にハードな
検査を行っていたからです。

座面の強度を測る試験

肘置きの強度は測る試験

キャスターの強度を測る試験

まだまだ他にも試験があるのですが、マニアック過ぎるのでこの辺で。

Made in Chinaであっても良いものは、良いし、悪いものは悪いという事です。

翻って、Made in Japanのお話をさせて頂くと。
私もセミナーなどでお話をさせて頂く際に触れるのですが、Made in Japanの
ステータスは昔に比べて、かなり落ちていると感じています。
何故なら周辺国の技術が格段に向上しているからです。
勿論、良いものは良いのですし、高い評価を得ているものも非常に多く
あるのですが、そうでもない事もよくあります。
海外の方と商談をした際に、「これはMade in Japanです!」と言っても、
「それがどうしたの???」と返事がくる事も少なくありません。
従って、私は「Made in Japanを最後の切り札にするのはやめましょう!」
と、日本の中小企業の方々にお話をしています。

中国で生産したものでも良いものは良いのです。
日本製であるからこそ、素晴らしいものはあると思います。
しかし、Made in Japanを切り札にしても、売れないものは売れないのです。
逆にMade in Japanであっても、Made in Japanと言う必要もありません。
しかし、本当に相手に価値を感じて頂くときっと相手の方は、
これはMade in Japanですか?と聞いてきます。
さすが、そこまでこだわってできるのは日本人だし、
「やはりMade in Japanは素晴らしいですね!」と、どうしたら、
相手の方に言わしめるかが、重要だと思います。
皆さんのライバルは日本の企業だけではありません。
世界の企業が皆さんのライバルです。
海外に行く機会が無い方、少ない方は是非、外に足を運び世界を見て下さい。

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菱沼 一郎

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