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海外に根ざす

2015-02-05

こんにちは、菱沼です。

赤道直下のシンガポール、四季のない常夏の国ですが、11月〜2月は
雨季になり比較的気温が下がります。しかし、最近は雨季の幕開けか、
少しづつ日差しが強くなってきたように感じます。

先日、ある日本の建設会社の方とお話をしていて改めて感じた事が
ありましたので、その事について書いてみたいと思います。

その建設会社は昨年シンガポールで50年の節目を迎えた会社です。
お気づきになる方もいらっしゃるかもしれませんが、シンガポールは
今年建国50周年を迎えるので、1年早くシンガポール(当時は
マレーシア)に出てきたことになります。

現在は空港や港湾設備、地下鉄、病院、多くの商業施設や住宅などを
手がけており、日本人として誇り高く、その活動は僕だけでなく、
多くの日本人に勇気を与えていると感じています。

その方は、過去、多くの失敗を積み重ね、50年かけて欧米や韓国、
中国企業との競争にようやく勝てるようになったと仰っていました。
また、諸先輩方々の苦労は一言で言えるものではない、と。

非常に重い言葉だと感じました。

また、同じ会社の別の方に何故、この時期に多くのコンペを勝ち取る
事ができるのかと聞く事ができたのですが、その答えは明快でした。

理由は大きく2つ。

1つ目は、プロジェクトの背景をよく理解して、設計や仕様を厳密に
精査し、精度の高い提案ができている事。(多くの公共事業などは、
価格が安ければ良いというものではないようです。)

2つ目は、プロジェクトを支えてくれるサブの建設会社などのサポートが
しっかりしている事。これは、長年時間を掛けて構築してきた信頼関係と
昨今の実績が更にその信用力を高めてると考えます。

当然、全ての入札案件を落札できている訳ではありませんが、多くの
入札でも2番手、3番手の位置を常に押さえているとお聞きしたので、
その精度の確かさを窺い知る事ができます。

僕たちはまだ、起業してから6年目、シンガポール進出に至ってはまだ、
2年目です。

日頃、いろんな事が起こり、一喜一憂しながら、それでも前向きに進んで
いますが、特に今後、海外で事業を行う場合、今まで以上に多くの問題や
課題にぶつかると考えます。しかし50年、100年先に会社が存続する
ためには、目先の利益やビジネスではなく、泥臭くとも、自分たちの力で
事業を構築していく事が大切だと考えています。

これから、日本は少子高齢化がますます進み経済環境の劇的な好転は困難
であり、その解決策の一つに海外戦略が挙げあられると考えています。
その為にも僕たち自身が海外に根ざし、日本の企業が海外進出をしたり、
或いは商品を販売する為の環境作りをしっかり行っていきたいと考えています。

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